ドア制振 ~極み~
オリジナルドア制振"極み"について


制振すなわち“振動を制する”なのです。「音=音波=空気振動」。それをいかに計画的にリスナーである人間の耳(鼓膜)に届ける事ができるかがポイントなのです。ドアチューニング”極み”の施工には大きく分けて防振、防音、吸音そして遮音の4つに大別できます。以上はすべて空気振動を制御するための手段です。
カーオーディオの場合、車の剛性やスピーカーユニットの特性により、さまざまですが、基本となるのがドアの鉄板の共振を抑える事です。ほどんどの車がサービスホールという穴が空いていますが、こちらもすべて塞ぎます。それによりドア内の内圧も変化してくるので、サービスホールを塞ぐ材料も違ってきます。一番問題なのが制振材を貼ったことによって、それ自体がスピーカーの役割をしてしまう事です。本来、スピーカーの奏でる音以外は不要なので、付帯音をなるべく発生させない様な処理を行います。
車の外の音やドア内部のレギュレータ、その他器、配線などが動くことによって発生するノイズを処理していきます。
スピーカーの背面やドアの隅の音だまりができてしまう部分に吸音材を用いて、不要な音波を吸収してあげます。
これまでの処理(防振、防音、吸音)をしたとしても100%とはいえません。車のドアはスピーカーのエンクロージャーとして作られているわけではないので、どうしてもドア内部の音や車外からの音が透過してしまいます。そこで不要振動で発生してしまった音をリスナーの耳に届く前に遮断します。それが遮音処理です。
以上、音波とは、海の波と似ていて、大きな波ほどエネルギーを持っています。大きなエネルギーはそれだけ振動を発生させます。ゆえに、音波のエネルギーを分散させ、ドア自体、制振材自体、振動を極限まで抑え、固有音を発生させない様一つ一つ施行していきます。多種多様な制振材は存在しますが、一番大事な事はリスナーの耳に存在する音楽情報だけを届ける事です。その概念にもとずき、オリジナルドア制振"極み"は誕生しました。